手紙

読書垢を見ていると、意外と(?)文具好き、手帳好きさんが多いように感じるのだけど、どうだろう? そして手紙が好きという方も。

実際に、読書垢で繋がっている幾人かの方と私は文通をしている。


私も手紙は好きだ。書くのも、貰うのも。

今はメールやラインでのメッセージが主流で、手軽に・早くやり取りができるので、色々と便利だけれども、何となく無機質な感じがして、どうせメッセージを送るなら(緊急の場合を除いて)手書きが良いなあと思うのだ。

手書きの文字を見ると温かみを感じるし、書かれた文字はその人の『第2の肉声』な気がして、直接話をしたことがなくても「この人の声は綺麗だろうな」「丸みのある優しい感じかなあ」などと想像(妄想)をしてしまう。そして、大体、それは当たってる……ように思う。


思い返せば、私が文通というものを始めたのは12~13歳の頃。

当時の漫画雑誌や音楽雑誌(FOOL'S MATEなど)に文通相手募集のページがあって、希望者はそこに自分の住所を掲載するか、良さそうな人(趣味が合いそうな人、同じバンドのファンの人とか)を探して手紙を出すかして文通相手を探したものだった。

個人情報の取り扱いが厳しくなった今では信じられないようなことだけれども、私も文通相手を募集したし、雑誌を見て手紙を出した。


バンドのファン同士だと、そのうちにライブ会場で会った縁で文通を始めたり、V系バンドのコスプレ文化があった時代は日曜日の神宮橋でそれぞれコスプレをして屯し、名刺交換をして(ライブネームで名刺を作る文化もあった。と、書くと歳がバレそうだが)そこでまた仲良くなった相手と文通を始めたりと、とにかく十代から二十歳ちょっとすぎまでは、かなりの人と文通をしていて、手紙を書かない日はないくらいだった。一日に2~3通は書いていたように思う。んんん、懐かしい。


バンド関係の文通相手とは徐々に疎遠になってしまったけれど、二十代半ばになると今度は読書仲間との文通や旧友達と、ぽつぽつ文通をするようになった。この頃は以前ほどの量ではなかったけれど、それでも毎月、何通かは手紙を書いていた。


そして今も私は10人くらいの方と縁があって文通をしている。ペースとしてはかなりのんびりだけれども。

約10年分のお手紙。

私もたくさん、書いたけれども、相手の方もたくさん書いてくれた。とても嬉しい。

今では疎遠になってしまった方の手紙も保存している。というか、手紙がなかなか捨てられないのだ。年賀状も、そう。他の方は手紙の保存はどうしているのだろう? ある程度溜まったら、捨ててしまうのだろうか?


また手紙は書く・貰う他にも楽しみがあって、それは便箋とペン選びだ。

近頃は100円ショップでも可愛くて素敵なレターセットが売っているし、ロフトや東急ハンズは言わずもがな。それにネットでは海外の輸入品も買えてしまう。

レターセットも好きなので、ついつい買いすぎてしまって、使いかけも含めてレターパッド6冊、レターセット19セット、バラの便箋70枚くらいあったりして……いくら何でも買いすぎ。せっせとお手紙書いて使います……。


レターセットでも、問題がひとつ。

それは封筒がやたら余ること。何となくこれもすてられずに余った封筒も取ってあるけれど、そろそろ仕舞うところがなくなってきた……余った封筒の活用方法、急募。何か良いアイディアがあれば、教えてください~。


ペンはこの頃は万年筆を使うことが多い。ただ、紙によってはインクが滲んでしまって使えないこともあるので、そんな時はゲルインクのペンで書いている。……このタイプのペンもしこたま持っているので使わねば。

本当、文具は沼ですなあ。ノートもやたら持っているし。何でもかんでも蒐集してしまう癖をどうにかしたい。


貰った手紙は時々、読み返している。

そうすると心がほっとするし、ぼんやりと相手のことを考えて「元気にしているかな」と思ったり。

これからも、誰かしらに向けて手紙を書こうと思っている。


※もし、文通したいですって方がもしいらっしゃいましたら、TwitterのDMを飛ばしてください。宜しくお願いします。




月睡蓮

椿蓮子による一次創作サイト。小説や個人ペーパー、日記などを置いています。 どうぞごゆるりとお楽しみくださいませ。

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