その先にあるもの、続くもの
6月はコンスタントにDiaryを更新しようと思っていたのに、すっかり放置していた。毎日どうでも良いことをTwitterで呟き散らしているので、正直こっちに書く内容があまりなかったりする。そもそも、私の日記(雑記)を見て面白がってくれる人はいるのだろうか? と思ってしまう。まあここに書く文章は、落書きみたいなものなので、好き勝手に書きます。興味ない人はいつでも右回れ。
最近も相変わらず、興味の向くままに本を読んでいる。2、3日読書から離れていると、どうも変な感じがしてしまう。時間に置いておかれた感じがするのだ。今日も5日ぶりに読書して、やっと今日に追いついた、とほっとしたところ。こういう感覚、ないですか?
今日はスティーヴン・キングの「書くことについて」を読了した。ホラーの帝王、キングが「履歴書」と称して、己の幼少期や作家に至るまでの半生と小説の書き方を指南したもの。
読んでみて今ではベストセラー作家である彼も、駆け出しの頃はなかなか苦労したのだなあとしみじみ。そして小説を書きたくてうずうずしてきた。結局、私は何かを書くのが好きらしい。読書も同じくらい、大好きだけれども。
今年は去年程に作品を書いていなくて、掌編小説の「桜人」「聖餐」、先日ネットプリント配信した「青い鳥」(思ったよりも好評でちょっとびっくりした。お手に取ってくださった皆様、どうもありがとうございました)、企画の140字小説、4月に大藪春彦新人賞に出した「メタモルフォシス」のみ。
目下のところ、これから毎月何からしらの短編小説を書くこと、10月締め切りの群像新人賞に応募すること、7月に予定してる140字小説の企画、秋に発行予定のアンソロジーの作品を書くのは決めている。あ、あと7月にペーパー#6も発行予定。執筆のスケジュールが目白押し。果たして、これだけの量をこなせるのか、自分でもあまり自信がない。でも、計画を立てからには、何とかして達成させる所存。まあ、アンソロの原稿はまだプロットすら思いついてなくて、主催者としてうっすら危機を覚えている……むむむ。
少し前から、ぽつぽつと作品を公募に出しているけれども、実はそれ程、商業デビューしたい気持ちはない(と書いたら、殴られそうだけど)。書けたら送ってみよう、くらいのごく軽い気持ちだ。商業デビューしようが、同人作家(っていうのかな?)だろうが、書くこと、書きたいことは、変わらない。どんな形であれ、死ぬまで何かを書いていたい、そん なふうに思っている。途中で、やっぱり商業デビューしたい!って思うかもしれないけど、その時はその時で頑張ります。
書くことについて、悩みがあるとすれば、自分の実力が良く解らないところだ。自作の弱点は何となく把握しているけれども、それが合っているのかどうか、他に改善点があるのかどうか(いや絶対あるだろうけど)見極めが難しい。今のままでは良くないのはぼんやり認識はしているけれど……。
「薔薇と乙女」を書き上げた後、どこをどう改善していいのか、なにを努力したらいいのか、全然解らなくて、小説の指南本のタイトルを見るのも辛くてどうしようもなくて、それでも何とかしようとして、文学理論の本でも読めばいいのだろうか? と物凄い迷走していた時期がある。ま、読まなかったけど。
何か、文芸教室に通ってみるのもありかなあと思っているけれども、それで効果があるのかどうか疑問だったりする。前述のキングの「書くことについて」の中でも、創作講座はあまり意味がないとあったし。参加経験のある方にちょっと話を聞いてみたい。
何か新しいことがやりたくて去年始めたペーパーの発行や140字小説の企画も、回を重ねて順調にできてるので、そこでまた何か新しいことがやりたくて、少し前にフォロワーさんが立ち上げたゴシック研究会なるものに入会してみた。ゴシックは好きだし、あれこれ掘り下げていくのが楽しそうに思えたので。研究会のメンバーの方は私よりゴシックについて詳しそうなので、正直、ついていけるのか不安もある。それでも、やってみて駄目だったら退会しようと思っているので、気軽に構えている。
振り返ってみれば、いつも失敗したらどうしよう、と不安ばかりでやりたいことを躊躇していたことが多かった。近年は(恐らく同人活動始めてから)わりと出来そうだな~と思ったら、行動に移して、好き勝手にやっている。まだやりたいことで、ハードルが高いなって思っているものは幾つもあるけれど、自分としてはなかなかの打率である。他人から見たらその記録が些細であっても。
私は親に抑圧、否定されて育ったので何かにつけて「自分には無理だ」と諦めることが大半だった。今考えれば、それは結構勿体ないことだったなあとしみじみと思う。でも同時に最初の一歩を踏み出してしまえば、あとは結構どうにでもなることを知った。やらなかった後悔よりやった後悔は真理だと思う。
タロット占いや占星術の勉強もやりたいし、精神分析についてや心理学、脳科学についても色々知りたいし、ひとり出版なるものもやってみたいし、何か前衛的な(?)文芸雑誌を作ってみたいし、文フリにも出たいし、コスメや香水のブランドも作ってみたいし、何か映像作品を作ってみたいし、遠方に住むお友達に逢いたいし、スペインのダリ美術館に行きたいし、何なら泉鏡花賞と川端康成賞も欲しいし、もっと変な人間にもなりたい(?)。
すぐできそうなものから、実現できるかどうか謎なものもあるけれども、こんなふうにやりたいことがたくさんあるのは、結構幸せだと思うのだ。
生きていれば次から次へとわんこそばのように色々あるけれど、それでもやりたいことがあるうちは人生に絶望しないで済む。もうちょっとくらい生きてやるか、と思えるような気がするのだ。私にしては、珍しく前向きに生きている。珍しすぎて、槍でも降るかもしれない←
もうすぐで私はまた一つ、年を重ねる。
その先にあるもの、続いているものが一体何なのか、見るのが楽しみだ。半分、怖いもの見たさで。
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